Q. 【注意】相続で見落としやすい手続きは何ですか?
相続で見落としやすい手続きは、故人のデジタル遺産の解約や、準確定申告、水道光熱費等の名義変更を行うケースが一般的です
遺産分割協議が必要な不動産や銀行口座の処理に意識が向きがちですが、月額課金サービスの退会や生命保険の請求期限にも注意を払う必要があります。
状況
遺品整理の最中に故人のスマートフォンを発見したものの、画面ロックを解除できずに定額課金サービスの契約状況が確認できず、月々の支払いが継続してしまうのではないかと不安になる遺族は少なくありません。
背景・基本的な考え方
相続手続きは、法的な遺産分割だけでなく、故人が生前に結んでいた一切の契約関係を清算する作業を含んでいます。預貯金や不動産のようなプラスの財産は比較的早く把握できますが、デジタル上の契約や身の回りの手続きは遺族に通知が届きにくいため、見落としが発生しやすくなります。
判断基準
見落としやすい手続きの優先順位は、放置した際の手続きの期限と、発生する経済的損失の大きさで決まります。期限が法的に定められている税金関係の手続きを最優先とし、次いで月々費用が発生し続ける有料サービスの解約を進める必要があります。
具体的な選択肢
- デジタル遺産の解約・退会:スマートフォンの通信契約、有料サブスクリプションサービス、SNSアカウントの削除や凍結を行います。
- 準確定申告:故人に一定の所得があった場合、相続の開始を知った日の翌日から4か月以内に税務署へ申告をします。
- インフラ・公共料金の名義変更:電気、水道、ガス、NHK、固定電話の契約を遺族の名義に変更するか、解約手続きを取ります。
手順・流れ
- 故人の通帳の履歴やスマートフォンのメールを確認し、毎月引き落としがあるサービスをリストアップします。
- 税理士や税務署に相談し、故人の所得状況から準確定申告が必要かどうかの該当性を確認します。
- 各インフラ会社やサービス提供元に連絡を取り、戸籍謄本などの必要書類を提出して名義変更または解約を行います。
費用の目安
| 供養方法 | 費用 | 期間 | 持ち物 |
| デジタル遺産の解約 | 無料 | 1週間から2週間 | 死亡診断書、戸籍謄本 |
| 準確定申告の依頼 | 5万円から15万円 | 1か月から3か月 | 源泉徴収票、医療費領収書 |
| 公共料金の名義変更 | 無料 | 3日から5日 | 新契約者の口座情報、認印 |
地域・宗派の違い
準確定申告やデジタル遺産の解約手続きにおいて、地域や宗派による制度の違いはありません。ただし、地方都市では水道局や地域のLPガス会社の手続き窓口が平日の日中に限られていることが多く、都市部に比べて手続きに日数を要することがあります。
注意点
- 定額課金サービスを解約しないでおくと、故人のクレジットカードから毎月自動引き落としが継続してしまう場合があります。
- 相続の開始を知った日の翌日から4か月以内に準確定申告を行わないと、延滞税や加算税を課される場合があります。
- 親族間で故人のスマートフォンのパスワード解除を無理に試みると、端末にロックがかかりデータを確認できなくなるケースがあります。
このような方に向いています
- 故人が生前にスマートフォンやパソコンを頻繁に利用していた方
- 実家のインフラ契約を引き継いでそのまま居住する予定の方
- 故人が自営業者や不動産オーナーで毎年の確定申告を行っていた方
よくある誤解
故人が亡くなるとクレジットカードは自動的に止まると思われがちですが、カード会社が死亡を把握するまでは決済が有効な状態が続くため、遺族による速やかな連絡が必要です。
次の行動
① 故人の預金通帳の取引履歴を過去1年分確認し、定期的な引き落とし項目をすべて書き出します。
② 故人の所得状況を確認し、準確定申告の要否を判断するために必要書類を集めます。
③ 各サービスのカスタマーセンターへ連絡し、解約に必要な書類の郵送を依頼します。
迷ったら、まずはお気軽にご相談ください。
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