Q. 樹木葬とは?費用・流れ・選び方まで分かる樹木葬のまとめガイド
「お墓はいらない」「自然の中で眠りたい」など、従来のお墓にこだわらない方に選ばれているのが樹木葬です。しかし場所・費用・管理形態が複雑で、初めて検討する方にはわかりにくい点も多くあります。
このページでは、樹木葬の基本知識、種類、費用相場、注意点、向いている人などを体系的にまとめています。樹木葬を検討する前に知っておきたい情報を、1ページでわかりやすく理解できます。
1.樹木葬とは? 基本の考え方
樹木葬とは、墓石を建てず、樹木や花木をシンボルとした自然の中で眠る供養方法です。自然志向の高まりや、跡継ぎ問題の解消などの理由から全国的に選ぶ人が増えています。
樹木葬が人気になった背景
近年のライフスタイルの変化や、お墓を継ぐ人がいない家庭の増加により「お墓にとらわれない供養」を求める声が大きくなっています。費用を抑えられる点や、自然に還るという思想が受け入れられています。
樹木葬の基本的な特徴
- 墓石を使用しない(もしくは最小限)
- 維持費が安い、または不要のことが多い
- 自然に囲まれた墓域が多い
- 跡継ぎを必要としない永代供養形式が主流
2.樹木葬の種類と選び方
① 個別区画型(シンボルツリー型)
個別に区画が割り当てられるタイプで、一本の樹木をシンボルとして納骨します。一般墓のように専用のスペースが欲しい方向けです。
② 合同区画型(里山型・ガーデン型)
複数の方が一緒に眠る共同タイプ。費用を抑えたい方や、より自然に還ることを望む方に選ばれています。
③ プレート型・ガーデニング型
芝生や花壇の中にプレートを設置するタイプ。公園のような明るい雰囲気が特徴で、都市部でも人気があります。
3.樹木葬の費用相場と内訳
樹木葬の費用相場
樹木葬の費用は、地域・形式・寺院運営か民間かによって大きく変わりますが、一般的な相場は以下の通りです。
- 個別区画型:30万~80万円
- 共同区画型:10万~40万円
- プレート型:20万~60万円
費用に含まれる主な項目
- 永代供養料
- プレート・刻字費用(形式による)
- 埋葬料
- 管理費(年会費 or 不要の場合も)
4.樹木葬のメリット・デメリット
樹木葬のメリット
- 自然の中で眠ることができる
- 跡継ぎが不要で負担が少ない
- 明るく自由な雰囲気の墓域が多い
- 費用を抑えられる場合がある
樹木葬のデメリット
- 場所によってはアクセスが悪いことがある
- 樹木の伐採・景観の変化が起きる可能性
- 将来他の供養方法に変更しにくい場合がある
メモリーハンドで“触れられる記憶”を残す
樹木葬と一緒に、手の形を立体的に残す「メモリーハンド」を選ぶ方が増えています。
故人の“温もり”を残せる全く新しい供養のカタチです。
※メモリーハンド公式サイト
5.樹木葬が向いている人
以下のような方には樹木葬が特に適しています。
- 自然の中で眠りたい人
- お墓を継ぐ人がいない家庭
- 費用を抑えたい人
- 宗教色の少ない供養を望む人
6.樹木葬を検討する際の注意点
寺院運営か? 民間運営か?
寺院運営は供養の手厚さが特徴で、民間運営は選択肢の豊富さが魅力です。それぞれの違いを理解して選びましょう。
アクセス・環境の確認
自然豊かな場所は魅力ですが、アクセスが悪いとお参りが難しくなります。現地見学は必須です。
永代供養の内容を確認
永代供養といっても、年次供養の内容や期間は運営者によって異なります。契約前にしっかり確認しましょう。
まとめ
樹木葬は、従来のお墓にとらわれない自由な供養方法として広く選ばれています。費用や種類を理解し、自分や家族に合った供養を選ぶことが大切です。
迷った際は、他の供養方法と比較しながら判断できる「供養の森診断」も役に立ちます。
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