供養・葬儀・終活 総合Q&Aナビ

Q. 墓じまいの費用と手続き完全ガイド|後悔しない業者選びのポイント

ChatGPT Image 2025年10月1日 22_50_28

Q. 墓じまいの費用と手続き完全ガイド|後悔しない業者選びのポイント



悩み・不安 → 墓じまいの利用メリット

「お墓の管理が負担になってきた」「後継者がいない」「遠方のお墓をどうするか悩んでいる」—
こうした悩みを抱えて、墓じまいを検討する方は少なくありません。

しかし、いざ調べ始めると「費用が高いのでは?」「寺とのトラブルになるかも」といった不安が出てきます。
そこで、墓じまいサービス を使うと、複雑な手続きや現地工事・書類作成・寺院交渉を一括で代行してもらえるため、安心・手間削減・比較がしやすいメリットがあります。

たとえば、複数の業者で見積もりを取り、「費用」「サービス範囲」「アフターフォロー」を比べて選べるという点は、個人で一からバラバラに手配する場合には難しい強みです。

以下で、まずは基本知識から押さえていきましょう。


基礎知識:墓じまいの仕組み・費用内訳

墓じまいとは、現在のお墓を撤去・整理して、遺骨を新たな納骨先へ移す一連の流れを指します。この「改葬(かいそう)」を含めた工程が複雑なため、費用も幅があります。

以下は典型的な内訳です。

費用項目内容相場目安・備考
お墓の 撤去/解体費用石材の解体、撤去、処分、墓地の整地など1㎡あたり約10万円程度〜
閉眼供養(魂抜き)のお布施僧侶を手配し読経・供養をしてもらう3万円〜7万円程度が一般的
離檀料・お寺へのお礼寺院墓地の場合、長年お世話になったお礼として支払うことがある3万円〜20万円程度のケースあり
行政手続き費用改葬許可申請、埋葬証明・受入証明書発行等数百円〜数千円程度
新しい納骨先の初期費用新しいお墓、永代供養墓、納骨堂、樹木葬、散骨など種類によって大きく異なる(後述)
輸送・遺骨整理・粉骨等遺骨を取り出して梱包・運搬、粉骨処理など数千円〜数万円規模で追加になることも
追加条件による割増重機が入れない、斜面・高所立地、車両通路が狭いなど業者見積もりで加算されることが多い

総額相場としては、30万円〜200万円〜300万円 程度という見方が多く、状況によって大きく変動します。

納骨先の種類と費用目安

改葬先(新しい供養先)は、費用を大きく左右する要因です。代表的な選択肢とその目安を以下に示します。

供養タイプ特徴費用目安
新しい伝統的な墓石のお墓墓石を新設する形50万円〜200万円以上
納骨堂屋内型などスペース効率が高め30万円〜100万円程度
樹木葬緑あふれる自然環境での納骨数十万円〜70万円程度
永代供養(合祀型など)他の方と合同で納骨・供養1人あたり3万円〜50万円程度
散骨・粉骨遺骨を粉骨して海・山へ散骨数万円〜30万円程度

墓じまいを使うメリットとデメリット

墓じまい代行サービスを活用することには、次のような良い点と注意点があります。

メリット

  • 手間が大幅に省ける
     現地調査・寺院交渉・行政手続き・工事日程調整…すべて代行してくれるので、個人で調整する負担が減る
  • 業者比較がしやすい
     複数業者に見積もりを取って、費用・対応範囲・保証などを比較検討できる
  • トラブル軽減
     寺との離檀交渉・見積もりの不透明さなど、個人では対処が難しい問題を業者がサポート
  • 安心感・実績
     経験豊富な専門業者を使えば、施工ミスや手続き不備を防ぎやすい

デメリット・注意点

  • コストは割高になる可能性
     代行手数料やマージン分が乗ることがある
  • 業者ごとに対応範囲が異なる
     「行政手続き代行のみ」「現地工事のみ」「分離構成」など、業者によって包括度が違う
  • 追加料金のリスク
     現地で発覚する条件(重機搬入不可、斜面、高さ制限など)で見積もり額から大幅に増えることがある
  • 寺院との関係性の問題
     離檀料や住職対応でトラブルになるケースも報道されている(法的根拠は明確ではない)
  • 業者依存のリスク
     契約後に業者が対応不良になったり、途中解約トラブルが生じる可能性もある

業者を選ぶ際は、「費用透明性」「実績」「見積もり内訳」「クレーム対応力」などを基準に、複数業者を比較することが極めて重要です。


おすすめ墓じまい代行サービス5社+α

ここでは、実在する墓じまい代行サービス5社以上を比較し、それぞれの特徴・料金目安・注意点を紹介します(リンク付き)。

※記載の料金・対応範囲は公開情報を基にしており、実際は見積もりにより変動します。

会社名特徴・強み料金目安・対応メリット・注意点サイトURL
わたしたちの墓じまい完全ワンストップ。離檀交渉・改葬手続きまで対応お墓撤去:1㎡〜13万円〜(税別) / 離檀代行:12万円〜 / 行政手続き:3万円〜 透明性が高く、追加費用を明示。全国対応。見積もり無料https://kaiso.or.jp/haka/price/
ミキワの墓じまい全国統一価格、ワンストップ対応、散骨・粉骨も対応公開価格は明記されていないが、公式サイトで無料見積もり可対応力が広く、口コミで「安心感あり」との評価多数。ただし現地条件で追加額の可能性あり https://orient-wave.com/lp/ohaka/
イオンのお葬式(墓じまい部門)葬儀系大手の信頼性。他サービスと一貫して依頼可能公開詳細は限定。見積もりベースで提供されることが多い 葬儀関連ノウハウを持つ点が安心。だが「墓じまい専門」ではないため、対応範囲は問い合わせ必要https://www.aeonlife.jp/rebury/about
まごころ価格.com(墓じまい部門)複数業者を比較できる仲介型複数の見積もり提示方式仲介型ゆえに“中抜き”リスクを念頭に。自分で各見積もり内容を吟味することが肝要https://magokorokakaku.com/renovation/
メモリアル石材石材店との強い実績。地元密着型対応が強み公開情報は限定的だが、地域石材店との提携で見積もり可 地域密着ゆえ近場では強み。遠方は対応範囲を事前確認をhttps://www.memorial-sekizai.com/%E3%81%8A%E5%A2%93%E3%81%98%E3%81%BE%E3%81%84/
+α:NPO法人やすらか庵散骨/粉骨/墓じまいにも対応する非営利団体1㎡あたり60,480円〜(公式記載) (一般社団法人 日本改葬協会)非営利系で信頼感あり。ただし事業規模により対応地域限定の可能性もありhttps://yasurakaan.net/

各社比較ポイント整理(簡単な特徴ピックアップ)

  • 透明性と見積もり内訳開示:わたしたちの墓じまいなど
  • 全国対応力:ミキワ、わたしたちの墓じまい
  • 葬儀系ノウハウとの連携:イオンのお葬式
  • 地元業者網との強み:メモリアル石材
  • 仲介型 vs 直営型:まごころ価格.com は仲介、他は自社または直営中心

比較表:費用シミュレーション(年齢別・条件別)

以下は仮定条件を置いた費用シミュレーション例です。実際の金額は地域・条件・業者見積もりで変動しますが、比較の参考になります。

条件面積供養先業者A 想定費用業者B 想定費用業者C 想定費用
若年世代・小墓地1㎡永代供養(合祀)撤去 13万円 + 手続3千円 + 納骨5万円 = 約20万円撤去 15万円 + 離檀5万円 + 納骨6万円 = 26万円撤去 12万円 + 行政1万円 + 納骨4万円 = 17万円
中規模墓地2㎡樹木葬撤去 19万円 + 行政5千円 + 納骨20万円 = 約39万円撤去 22万円 + 離檀7万円 + 納骨25万円 = 54万円撤去 18万円 + 行政1万円 + 納骨18万円 = 37万円
大型墓地3㎡新規墓石建立撤去 25万円 + 行政1万円 + 新墓 120万円 = 約146万円撤去 28万円 + 離檀10万円 + 新墓 150万円 = 188万円撤去 24万円 + 行政2万円 + 新墓 100万円 = 126万円

※上記は仮想例。実際には「重機搬入不可」「斜面追加」「運搬距離」などの条件が加わる場合があります。


どのような人にどのサービスが向いているか(まとめ提案)

  • コスト重視かつ明朗性を求める人 → わたしたちの墓じまい(見積もり透明性・追加費用開示が丁寧)
  • 全国対応かつ安心ブランド力重視 → ミキワの墓じまい
  • 葬儀手続きと連携したトータルサポートを希望する人 → イオンのお葬式
  • 地元の石材店を重視したい人 → メモリアル石材
  • 複数業者の見積もり比較がしたい人 → まごころ価格.com
  • 非営利・信頼性重視、散骨など選択肢も重視 → NPO法人やすらか庵

特に、小さな墓地で永代供養/合祀型を選ぶケースは、比較的費用を抑えつつ墓じまいできる可能性が高いため、予算を抑えたい方には向いています。

また、「離檀料を支払いたくない」「寺との関係をスムーズに終えたい」という懸念がある方は、離檀交渉サポート付きの業者(例:わたしたちの墓じまい)を重視するのが安全策といえます。


注意事項(必ず読んでほしいこと)

  • 各社の サービス内容・料金体系は変更される可能性があります。見積もり取得時点で最新の条件を確認してください。
  • 公表価格はあくまで「標準条件下」の目安であり、現地の地形・搬入条件・墓標の形状等により 追加費用 が発生することがあります。
  • 離檀料については、法律的な強制力は明確ではなく、トラブルの可能性もあります。金額交渉や説明を受ける際は書面を残すなど注意を。
  • 業者とは 見積書・契約書・作業範囲の書面化 を必ず行い、口頭だけの約束は避けましょう。
  • 契約後のキャンセル料・違約金ルールも事前に確認を。

この記事を書いた人

「くようの森」
 代表 木下本勝

「くようの森」は、供養のあり方を見直し、「お墓を持たない供養」の新しい形を提供しております。「自然に還る供養」「手元供養」「触れられる形見」といった選択肢を通じて、供養のあり方を提案しています。

📞 ご相談・お問い合わせ
03-5829-8528
support@kuyounomori.com

公式サイトhttps://kuyounomori.com

迷ったら読む!おすすめ葬儀ガイド
迷ったら読む!
おすすめ葬儀ガイド
ChatGPT Image 2025年9月30日 06_57_52
葬儀費用を安く抑えるなら?一括見積りサービスおすすめ5社徹底比較
なぜ「葬儀 費用 比較」が必要か? 「葬儀を依頼したいが、どこに頼めばいいかわからない」「見積もり...
続きを読む -
ChatGPT Image 2025年9月30日 07_24_12 (1)
葬儀保険おすすめ5選|費用・年齢別比較で安心の選び方
なぜ葬儀保険の比較が必要か 突然の葬儀費用は平均で約100万円〜150万円とされ、多くの人にとって大きな...
続きを読む -
ChatGPT Image 2025年10月21日 16_09_34
火葬式・家族葬・一般葬の違いを比較|おすすめ葬儀サービス5選
はじめに 葬儀の形式を選ぶ際、家族葬、一般葬、直葬(火葬式)など、さまざまな選択肢があります。どの...
続きを読む -