Q. 【対応】弔辞を頼まれたらどう対応すれば良いですか?
A. 答え:基本的には引き受け、難しい場合は、遺族が代わりを探せるよう早めに返答します。
基本的には謹んでお引き受けするのが通例ですが、健康上の理由や深い悲しみにより大役を果たすことが困難な場合に限り、速やかに辞退の意を伝えるという判断もあります。
状況
故人との縁から弔辞(ちょうじ:故人への別れの言葉)の依頼を受けたものの、大勢の前で話すことへの不安や、内容をまとめる時間が取れるか確証が持てず、承諾すべきか判断が止まっている状態です。
1. 背景・基本的な考え方
弔辞は、遺族が「この人こそが故人を送るにふさわしい」と信頼を寄せて依頼するものです。そのため、原則としてはお引き受けするのが供養の形とされます。
弔辞の目的は、故人の人柄や功績を参列者に伝え、その死を悼むことにあります。名文である必要はなく、故人との具体的なエピソードを自身の言葉で語ることが最も重要です。ただし、どうしても心理的・物理的に対応が不可能な場合は、遺族が他の依頼先を探す時間を確保できるよう、早急に返答をするのがマナーです。
2. 手順・流れ
弔辞を依頼されてから当日までの一般的な流れは以下の通りです。
- 受諾または辞退の返答 依頼を受けたら、まずは感謝を伝え承諾します。辞退する場合は「せっかくのお申し出ですが、体調が優れず大役を全うできる自信がございません」など、簡潔かつ正当な理由を添えて早めに伝えます。
- 内容の構成(3分程度) 故人との関係性、人柄を表すエピソード、遺族への悔やみの言葉を軸に原稿を作成します。文字数の目安は800字から1,000字程度です。
- 清書と包みの準備 正式には巻紙や奉書紙(ほうしょがみ)に墨書きしますが、最近では便箋にペン書きし、略式の白封筒に入れる形も増えています。
- 当日の奉読 司会者の案内に従って登壇し、一礼した後に奉読します。読み終えたら、祭壇(または受付)に供えます。
3. 費用・期間・持ち物の目安
弔辞作成に関連する実務的な目安は以下の通りです。
4. 地域・宗派による違い
地域によって差があります。また、宗派によって差があります。
一般的に、仏式では「冥福」「成仏」といった言葉が使われますが、キリスト教式や神式(神道)ではこれらは不適切とされ、死生観に基づいた異なる用語の選択が必要です。地域の慣習によっては、弔辞を述べる順番や作法に特定の決まりがある場合も考えられるため、不明な点は葬儀社や親族に確認を行うことが推奨されます。
5. 注意点
弔辞を作成・奉読する際、以下の行為が事後的な問題を引き起こす可能性があります。
- 忌み言葉(重ね言葉や不吉な表現)を使用する 「たびたび」「重ね重ね」といった再来を連想させる言葉や、直接的な死の表現を使用することで、儀式の場にふさわしくない印象を与え、遺族や参列者に不快感を与える結果となります。
- 自身の経歴や自慢話を長く盛り込む 故人の紹介ではなく自分自身の話題を主体にしてしまうと、弔辞の主旨から外れ、故人を偲ぶ場の雰囲気を損なう恐れがあります。
- 宗教的な禁忌を確認せずに原稿を作成する 特定の宗派で禁じられている概念(例:浄土真宗における「霊前」という言葉の使用など)を誤って使用すると、儀式の教義と矛盾が生じ、事後に訂正や謝罪が必要になる場合があります。
6. 次の行動
まずは故人とのエピソードを1つに絞り、3分以内で話せる分量にまとめられるかを確認してください。もし自身の体調や状況から完遂が難しいと感じた場合は、一刻も早く遺族へ連絡を入れましょう。
迷ったら、まずはお気軽にご相談ください。
無料相談はこちら