Q. 墓じまいはどんな手順で進めますか?
結論
墓じまいの手順は、一般的な目安では「家族の合意形成→改葬許可の取得→閉眼供養→墓石撤去→遺骨の移動」という流れで進めます。
詳細解説
基本の流れ
- 家族で相談・合意形成
- 墓じまいの理由(後継者不在・費用負担・遠方管理など)を整理し、親族全員の同意を得る。
- 新しい納骨先の決定
- 永代供養墓、納骨堂、樹木葬など、移す先を事前に決める。
- 改葬許可申請
- 現在の墓地所在地の市区町村役場で「改葬許可証」を取得する。
- 必要書類:埋火葬許可証・墓地使用許可証・新しい納骨先の受入証明書。
- 閉眼供養(魂抜き)
- 僧侶を招き、墓石から魂を抜く儀式を行う。お布施は3万〜5万円が目安。
- 墓石の撤去・更地化
- 石材店に依頼して墓石を撤去し、墓地を返還する。費用は10万〜30万円程度。
- 遺骨の移動・納骨
- 改葬許可証を添えて新しい納骨先に遺骨を移し、納骨式や供養を行う。
理由と背景
- 墓じまいは「墓地を整理する行為」だけでなく、「新しい供養へ移す過程」も含むため、事前準備が重要です。
- 書類不備や親族間の合意不足がトラブルの原因となるため、慎重な対応が必要です。
地域・宗派による違い
- 地域差:都市部では納骨堂や永代供養が多く、地方では菩提寺との相談が中心。
- 宗派差:閉眼供養の読経内容や儀式の仕方が異なる場合があります。
- 不明点は寺院・霊園・自治体に必ず確認してください。
費用・期間の目安
- 費用:総額で20万〜50万円程度。新しい納骨先を含めると50万〜150万円程度。
- 期間:相談から完了まで2〜6か月程度。繁忙期はさらに延びることもある。
- 持ち物:1. 改葬許可申請書 2. 墓地使用許可証 3. 埋火葬許可証 4. 契約者の本人確認書類・印鑑
注意点
- 墓じまいは元に戻せないため、家族全員の同意が必要。
- 行政手続き(改葬許可申請)を怠ると違法となる可能性がある。
- 新しい納骨先を決めてから進めると安心。
次の行動
- 家族で話し合い、墓じまいの合意を取る。
- 新しい納骨先を選び、受入証明書を取得する。
- 市区町村役場で改葬許可証を申請し、閉眼供養・撤去・納骨の流れを計画する。
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