1．“新しい供養”とは？ 基本の考え方

従来のお墓にこだわらない供養スタイルの総称

新しい供養のカタチとは、従来の「お墓を建てて継承する」形式にとらわれず、 家族構成・ライフスタイル・価値観に合わせて供養を選ぶ考え方のことです。

増えている理由

• 子どもが遠方に住むなど、お墓の維持が難しい
• 宗教や家制度に縛られない供養を選びたい
• 自然志向・シンプル志向の広がり
• 自分らしさを大切にしたい価値観の変化

2．代表的な「新しい供養」の種類

樹木葬

墓石の代わりに樹木や草花のそばに埋葬するスタイルです。 自然志向の方や、跡継ぎがいない方から選ばれています。

手元供養（遺骨・遺灰を自宅で供養）

遺骨の一部を小さなお墓、アクセサリーなどに納めて供養する方法です。 「いつもそばに感じたい」「遠方でお墓参りが難しい」方に向いています。

自宅供養（小さなお墓）

自宅に置けるミニお墓や供養台を使うスタイルです。 高齢で外出が難しい方や、まずは自宅でゆっくり供養したい方に適しています。

オンライン供養・リモート法要

インターネットを使って僧侶の読経や法要に参加するスタイルです。 遠方の家族とも同時に参加できる点がメリットです。

メモリアルグッズ（形見・3D手形）

写真・映像・3D手形・音声記録など、思い出を形として残す供養です。 故人の“存在感”を残したい方に選ばれています。

3．費用の目安と比較ポイント

費用感は「何を残すか」で変わる

• 樹木葬：10万〜50万円程度（永代供養込みが多い）
• 手元供養：数千円〜10万円台
• 自宅供養（小さなお墓）：2万〜10万円台
• オンライン供養：5千円〜3万円程度
• ３D手形：10万円台

比較のポイント

• お墓参りの頻度・移動のしやすさ
• 誰が管理するのか
• 宗教・儀式の必要性
• 今後のライフスタイルとの相性

4．新しい供養のカタチが向いている人

柔軟な供養を選びたい人

従来型のお墓に縛られたくない人に向いています。

遠方でお墓参りが難しい人

オンライン供養や手元供養は、距離の問題を解消できます。

自分らしい供養を大切にしたい人

メモリアルグッズや3D手形は「その人らしさ」を残せます。

5．まとめ：新しい供養は「選べる時代」だからこそ大切

現代は、義務や慣習ではなく「自分たちにとって自然な供養」を選べる時代です。 樹木葬・手元供養・自宅供養・オンライン供養・メモリアルなど、選択肢は多様化しています。

お墓を建てるかどうかにこだわらず、 家族の状況や価値観に合った“無理なく続けられる供養の形”を選んでください。