Q. 樹木葬の契約に必要な書類は?申込前に揃えておきたいものを整理
答え
樹木葬の契約では申込者の本人確認書類と印鑑を基本とし、埋葬許可証や改葬許可証など遺骨に関する公的書類を事前にそろえておく必要があります。
1. 背景・基本的な考え方
樹木葬は、墓石の代わりに樹木や芝生の下に遺骨を埋葬する埋葬方法であり、通常は霊園や寺院、墓地管理者との「使用契約」や「永代供養契約」によって利用します。
契約は民法や墓地埋葬法などのルールの影響を受けるため、誰の遺骨をどこに埋葬するかを証明できる公的書類と、申込者本人であることを示す書類が重視されます。
書類の種類や形式は運営主体や自治体ごとに異なり、同じ樹木葬でも必要なものが少ないところもあれば、細かな証明書を求めるところもあります。
法務・税務など専門的な判断が必要な場合は、行政書士・弁護士・税理士などの専門機関への確認を推奨します。
2. 手順・流れ(ある場合)
- 資料請求・見学を行い、樹木葬の区画や料金、規約の説明を受ける。
- 申込者と埋葬予定者を確認し、必要書類(本人確認書類、埋葬許可証、改葬許可証、承諾書など)の案内を受けて準備する。
- 申込書・契約書に記入し、本人確認書類、印鑑、遺骨に関する公的書類を揃えて提出し、使用料や永代供養料を納入する。
- 納骨日時の調整を行い、当日は埋葬許可証の原本や遺骨、必要に応じて菩提寺の承諾書などを持参して納骨式を行い、その後は管理方法や年忌法要について説明を受ける。
3. 費用・期間・持ち物の目安
| 項目 | 内容 | 相場・目安 |
|---|---|---|
| 主な費用 | 樹木葬区画の使用料・永代供養料・基本管理料 | 20万〜80万円 |
| 付帯費用 | 納骨立会料、プレートや彫刻料、読経料など | 3万〜30万円 |
| 期間 | 契約内容の検討〜納骨までの期間 | 約2〜8週間 |
| 持ち物 | 本人確認書類、印鑑、埋葬許可証または改葬許可証、申込書・契約書控えなど | 施設によって異なる |
主な必要書類の例は次のとおりです。
- 申込者の本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカード、健康保険証など)。
- 申込者の印鑑(認印または実印、実印を求める施設もあります)。
- 使用申込書・契約書(霊園や寺院所定の書式)。
- 埋葬許可証または火葬許可証(まだ埋葬していない遺骨を納骨する場合)。
- 改葬許可証、受入証明書、墓地管理者の埋蔵証明書など(他の墓から移す改葬の場合)。
- 継承者や連絡先の情報が分かる書類(続柄を示す戸籍謄本や住民票の写しを求める場合があります)。
- 代理人が手続きする場合の委任状や本人確認書類の写し。
書類の名称や必要の有無は地域・宗派・運営主体によって差があります。
4. 地域・宗派による違い
- 地域差:地域によって差があります。手続きに必要な許可証の取り扱いや、改葬許可の申請方法は自治体ごとに異なります。
- 宗派差:宗派によって差があります。納骨前に菩提寺の承諾書や離檀証明書を求めるか、開眼供養や読経を行うかなどは寺院や宗派によって変わります。
不明点は寺院・霊園・自治体・専門機関への確認を推奨します。
5. 注意点とまとめ
樹木葬の契約に必要な書類は、本人確認書類と印鑑に加え、埋葬許可証や改葬許可証など遺骨に関する公的書類が中心となります。
改葬を伴う場合や寺院が関わる場合には、墓地管理者の証明書や菩提寺の承諾書など追加書類が必要になることがあります。
書類の不備があると契約や納骨日程が延期されることがあるため、事前にチェックリストを作成し、霊園や寺院から提示された案内をよく確認してください。
地域・宗派・運営主体によって内容や手順、費用は大きく異なるため、自己判断で進めず、疑問点は必ず寺院・霊園・自治体・専門機関に確認することが重要です。
早めに相談し、必要書類を揃えておくことで、契約から納骨までを落ち着いて進めることができます。
6. 次の行動
- 親族・喪主・関係者と樹木葬の希望や埋葬先について話し合い、申込者を誰にするか決める。
- 希望する霊園・寺院・自治体の担当窓口に連絡し、必要書類の一覧と書式を取り寄せる。
- 本人確認書類、印鑑、埋葬許可証や改葬許可証などを準備し、案内に沿って申込書・契約書を作成して手続きを進める。
迷ったら、まずはお気軽にご相談ください。無料相談はこちら
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